ILC TOEIC担当教師による 第125回TOEIC公開テスト(9月24日実施)受験記
初めての会場でした。(市谷駅側の法政大校舎)机と机の幅が極端に狭く、座っただけでげんなりしてしまいました。リスニング中はサウナ風呂のようで、よっぽどクレームをつけようかと思ったくらいです。Pt.IVが終わった瞬間に空調が入って生き返ったのですが、多少のエアコン音が入ったくらいでは音質に大きな差は出ないと思うので、初めからかけておいて欲しかったです。
さて、問題です。
Pt.I
易しかったと思います。が、一問だけ、 “ a baggage trolley” ( バックをハンガーに掛けた状態で運ぶ荷台。空港などによくあるそうです。) が正解になる問題があり、私はこの物体の名を知らなかったので面食らってしまいました。
Pt.II
今年の五月にリニューアルされてから、応答問題は結構難しい回が続いていましたが、今回はそうでもなかったようです。非北米系のアクセントも過去三回と比べて気になりませんでした。
Pt.III
単語や読まれるスピードについて言えば、どちらかといえば簡単だったと思います。ただし、順不同問題(3問づつのセットで、各設問の鍵になる部分が設問の順番とは違う順で読まれる。初めから3問とも読んでいないと、3問とも正解のチャンスは殆どない。)が増えて来ているような気がします。
Pt.IV
結構容易でした。間違ったとすれば時間を聞き逃してしまった一問です。今回も、NOT問題(以下の選択肢の中で、アナウンス中に述べられていないのはどれですか、という形式の問題。ネイティブスピーカーにも出来ないし、日本人が日本語でやってもできないでしょう。)は一問も出ませんでした。新形式になってからこれで四回連続です。もう今後も出ないでしょう。
リスニング全体を通じては、かなり簡単だったので、逆に495点を取るのは難しいような気がして戦々恐々です。(いつもは、3〜4問ぐらい間違っても満点をくれるのですが、全体の出来がよいと1問間違っただけで490点にされる可能性があります。)
Pt. V
新テストになってから、問われる文法知識のレベルは低くても、地の文の意味がとりづらいために時間が異常にかかってしまう問題が多かったのですが、今回はその傾向は一段落したようです。それに代わって多かったのが、言葉の自然な組み合わせを選ばせる問題です。例えば to use caution (注意する) , to pursue employment opportunities (就職の機会を求める), to screen applicants (志願者を何人かに絞る), などです。 文法の知識より、リーディングの経験量を問う問題といっていいでしょう。対策はただ一つで、TOEICで出題されるような種類の英文をたくさん読むことです。
Pt. VI
すこし形式が変りました。今までは四個の空欄を含む長文が三ページだったのですが、今回から三個の空欄を含む長文が四ページです。
内容的には、今までにもPt. V は、一応文法には分類されているけれども実際にはリーディングの問題でした。その傾向はますます強まりました。カッコの前後だけを読んで純粋に文法的な知識だけで解ける設問はほとんど姿を消しました。全文読まなければできないのです。例えば Please email ( me / her / it / them ). などは、文法的には全部正解です。このページ全体を読んで文脈を把握しないかぎり正解 me は選べません。全文読んでください。全文読んだら間に合わなくなる、という人は、間に合うようになるために英文をたくさん読んで読解力をつけて下さい。
Pt. VII
一番目を引いたのはTOEFL(留学生用の英語試験。TOEICと同じETSというアメリカの組織が作成しています。)のリーディング問題の形式がそのまま使われていたことです。つまり、本文中の一単語を指定し、その代わりに使える単語を選択肢から選ぶ形式です。TOEFLの語彙問題は殆どこの形式で出題されます。形式だけでなく、倒置文の読解など、内容的にもTOEICはどんどんTOEFL化していっています。
ボキャブラリー的にはかなり厳しい言葉も使われていましたが、( 例えば、logistics = 補給、後方支援, innate = 内在的な, choreographer = 振付師, intrigue = 魅了する, などはかならずしもビジネス用語とは言えず、今までのTOEICでは見られなかったような言葉がかなり使われていました。 )全般的には、極端に難解な専門文書や、出題者の意図を疑わせるような無意味なひっかけの設問はなかったように思います。
リーディング部門の難度はほぼ今までの平均だと思います。ただ、私でも時間は7分ぐらいしか余らなかったので、百問しっかりこなした上で解答できた人はほとんどいなかったでしょう。
