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November 1, 2006
ILC TOEIC担当講師による 第126回TOEIC公開模試 (2006年10月22日実施)受験記
今回の会場は何度も経験した大学の施設でした。ただ、担当の試験官が教室に一人しかおらず、やや頼りなく思えてしまいました。もっとも、狭い教室だったので運営委員会の規則には沿っていたのでしょうが。特に試験終了後に問題用紙や答案用紙を回収するのにいつより時間がかかっていたと思います。
さて、肝心の問題です。今年の五月にリニューアルされて以来、特に目立っていたのが同じ問題の使い回しです。何かの意図を持ってやっているのか、単なる「手抜き」なのか、いぶかしくなるほど目立っていました。しかし、今回は少なくともパート6の長文・四択問題やパート7の長文読解問題では、かつて使用した問題をそのまま使うケースはなかったようです。
リスニングでの傾向としては、少し前まではリーディングでの引っ掛けに使われていたようなトリックがパート3や4でよく用いられていました。例えば、パート3の会話文中に、a sales clerk が、顧客に ” I’ll talk to my supervisor.” と告げる場面がありました。設問は、「この clerk はこの直後何をするでしょう?」というもので、正解は “ to talk to another employee “ でした。a supervisor も an employee に違いないのですが、リーディングで使われたとしてもかなり高度な, おそらく850点レベルの問題になるでしょう。数秒で判断しなければならないリスニング問題としては最高難度の問題と言えます。他に、 “ tear down the garage “ ( 車庫を解体する ), a patio ( 中庭 ) などが、聞き取れなければ正解できないキーワードとして使われていたのが目につきました。
文法(Pt.5−6)のセクションは、個々の文法的な知識の正確さを問うよりも、ある程度難解な英文をいかに速く正確に読めるかを問う読解力のテストとしての性格を強めてきています。今回の公開模試から一例を挙げましょう。
These policies were, if not exactly ignored, not enforced with any rigor.
(これらの規則は、完全に無視されたわけではないが、厳格に施行されたとはとても言えない。)
難解なセンテンスでも、長いパッセ-ジの流れのなかで読めば、前後の脈絡から内容を類推することは可能ですが、二行や三行のセンテンスでこれほどややこしい内容が盛られていると、一読して意味をとるのは本当に難しくなります。そして、意味がとれなければ、Pt.5と6 で素早く、正確に、自信を持って答えていくことは不可能です。対策は一つしかありません。『習うより慣れろ』で、TOEICで扱われそうなやや難解な英文を毎日一行でも多く読むことです。
長文読解(Pt.7)について。今回は、最近目立っていた高度に専門的なパッセ-ジ(保険の契約書や訴訟に関するドキュメントなど)や、経済新聞からそのまま切り取って出題されたような本当の意味での長文は出題されませんでした。設問や選択肢もオーソドックスで、全問答える事が出来た人はいつもの公開模試よりは多かったと思われます。ただ、単語はややこしいものがかなり使われていたので、いくつか紹介しておきます。
stagnation = 停滞
miscellaneous = 雑多な
to exercise discretion = 慎重に行動する
to materialize = 実現する
adjacent = すぐ隣の
drizzle = 霧雨
