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2010年08月28日
靴作りを支えるモノたち 〜製甲室編〜
暑すぎた夏もあと少し。授業が再開します。
9月は夏休み前に作ったアッパーを吊りこみ、靴の形にしていく工程に入ります。
そのアッパーを作るのに欠かせないモノがある「製甲室」について紹介します。
アッパーとは靴の表側。全体をアッパーといいますが「リーフ」や「クオーター」というようにパーツごと(部位ごと)に名前もついています。
さてさて、そのパーツを縫い合わせるために使うのがミシンです。学校にはアッパー製作に使うミシンが2種類。修理に使うミシンが1種類あります。
他にも靴底を縫うためのミシンや、義肢科が使う平ミシンというのもあります。
まずはアッパー製作に使うポストミシン
最初に紹介するのは日本製の「Kosei」ミシンです。
使うときには上糸をミシンの上からいろんなところに引っ掛け引っ掛け、針に導いていきます。
針の上下と連動して糸を通した部分が動きます。上手な人が縫っているととてもリズミカル。その動きについ見入ってしまいます。
ちなみにこのミシンは台の下に制御装置がついており、ミシンが暴走しないようになっています。
この制御装置、デジタル表示で数字が出ています。この数字でモーターの回転数を変えられるようですが、ちょうどいい感じに設定してあり、触らなくても使えます。
私個人としては、アクセル?(ペダル)全開の時にもうちょっと速く動いてもいいかな〜とは思いますが、速く縫う時はもう1種類のミシンが得意なのでそっちを使ってます。
さてさて次は、ドイツ製の「PFAFF」通称パフミシン。
このミシンは制御装置がついていません。それゆえコントロールが難しく、最初のころは何度も暴走しました。
今はかなり慣れてきて、暴走することは無くなりましたが油断は禁物。気を抜けないヤツです。
コントロールの難しさからあまり人気のないパフミシンですが、「押さえ」がしっかりしていて、革の「送り」も強力なので糸目をきれいにそろえやすいという優れた点があります。
マニアな視点ではスイッチを入れたときの独特のアイドリング音がちょっとツボ。
とにかく制御が難しく、コツをつかむまでは敬遠しがちですが、うまく操れるようになると快感☆じゃじゃ馬慣らしなミシンです。
うまく縫えるようになるとミシンは楽しい!日本製は手が、ドイツ製は足が重要ではないかなと思います。
もうひとつ、主に修理で使う「八方ミシン」というのもあります。
このミシンは押さえが360度回転可能で、手前から奥に進むだけではなく、奥から手前や右から左に進んだりできます。
まあ、奥に進む以外はほとんど使わないんですけどね。
このミシンはなんと言っても、押さえの動きが!!!です。
ガッシャンコン、ガッシャンコンと音を立てながらの動作はロボットのよう。まさにメカ!っていうミシンです。
この3種類のミシンの他にも製甲室にはいろいろなモノがあります。
革すき機や革をすく時に使うナイフを研ぐ機械や飾り穴を開けるポンチもあります。
あとは当然ながら材料である革やミシン糸。
そしてハトメやフックといった小物類。
これらはたくさんの種類があって、見ているとインスピレーションが沸いてくる!?
アッパー製作は靴作りのメインイベント!そのアッパーを製作する製甲室は靴作ってるな〜と強く感じられる場所です。
今回はミシンを中心にアッパー製作に関連したモノを紹介しました。
アッパー製作には他にもいろいろな工具を使うのですが、それはまたの機会に紹介していこうと思います。
工具の他にも機械やケミカルもあるので、それらも紹介していきたいと思います。

