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2010年09月26日
靴作りを支えるモノたち 〜プシュッとエアツール編〜
長かった夏が過ぎ去り、さわやかな風に揺れる稲穂が秋の訪れを予感させます。自然に囲まれた三田校では季節の移ろいをより身近に感じられます。
さて、秋の深まりとともに実習も進んでいて、1年生はカスタムメイドインソール製作が終了し、オーダーメイド木型の修正開始!
2年生は1学期からのモデルさんの靴が仕上がりました☆どちらも多くの機械や工具を使うのですが、今回はその中でも空気に関するモノをご紹介いたします。
まずはじめに紹介するのはエアガンです。
エアガンといってもBB弾を発射するのではなく、「エアー」すなわち空気を発射するものです。
学校にはエアコンプレッサーという空気を圧縮する装置があり、そこで圧縮された空気を校内のいたるところに送っています。
機械室や実習室にはこのような空気の出口があり、ここへエアホースを繋ぐことで圧縮空気を利用できます。
このエアガンはクリーニングに使い、靴底などを削った後、表面に残った細かなごみを吹き飛ばすために使います。クリーニングしないと接着剤の接着力が弱まり、剥がれやすくなるので、靴作りには欠かせないモノです。私達の就職先となる仕事現場でも必ずと言っていいほど見かけます。
ちなみにこのエアガン、グラインダーの掃除にも大活躍するのですが、エアを吹く方向をうまく操ると空気の渦を作り出すことができ、ぐるぐるチリが回る様子を見ることができます。
次に紹介するのはエアタッカー。
これはホッチキスの芯のような針を空気圧で打ち込むためのもので、靴作りの中で吊り込みという工程で使います。吊り込みは釘でもできますが、タッカーを使うとしわを消しやすく、また、釘よりも底面と側面のカドを作りやすいのでセメント式(接着式)の靴作りでは非常に便利です。
このエアタッカー、トリガーを引くとパシュッパシュッと小気味よいのですが、打ち出すのはホッチキスの芯のようなもの。くれぐれも水平発射はしないように!
次は圧着機です。
ハンドツールだった上の2つとは違い、備え付けのちょっといかつい機械です。
これは靴を作る時に使うもので、底材やフットベッドと呼ばれる中敷きをしっかり貼り付けるために使います。ラストという靴の型をセットし押さえを下ろし準備完了!
あとは空気を送り込めば台座のエアバッグが膨らんで圧着してくれます。深皿と浅皿があり、工程によって使い分けをします。
そしてもう一つは靴底用圧着機。
主に修理で使います。
すり減った靴底を削り落し、新しい底を貼り付ける時に便利な機械です。踵用とつま先用の台座金具があり、つま先は左右を取り換えることも可能。サイズもいろいろありほとんどの靴は修理できると思います。
この機械はボタンを押すと圧着用の押さえが下りてきます。踵用は普通の鉄板ですが、つま先用にはエアバッグがついており、よりまんべんなく圧着できるようになっています。
こっちの圧着機は動く時のプシューという音と、圧着を解いた時のパシューンという音がこれぞ機械!って感じです。
圧着機が2種類もあるのは、それだけ大事な工程だからです。
日常でも切手や紙なんかを糊づけした時に上から手で押さえますよね?これをしないとすぐ剥がれてしまう。靴作りも同じなんですが全部を手でやると大変なのと、ムラができやすいので機械の出番となるわけです。
ちなみに手でやる場合はハンマーで叩きます。
最後に紹介は真空成形機です。
カスタムメイドインソールを作る時や、チェックシューズという透明の靴を作る時に使うものです。
チェックシューズは木型がちゃんと足に合っているかを確かめるためのもの。PET(ペットボトルのPET樹脂)という透明の薄い板を温め、柔らかくして木型に沿わせて作るのですが、この成型時に使います。
出来上がったものはブリスターパックのようになりますが、これを見てG.I.ジョーを思い浮かべた人は、わたくしブログ委員Tと同年代かも?
このように学校には空気圧を使った機器が多くあります。特にエアガンはすごくお世話になっています。
が、ホースが近くにないと使えないのが難点といえば難点。そんな難点を解決するのがこれ。
「ふうふうふうーっ!!」
いや、実際ににやってるわけではないですよ(笑)
1回目から数えるとけっこう紹介してきましたが、まだ紹介していないモノもあります。
機械だけではなく工具や接着剤などのケミカル類もありますので、それらも紹介していきたいと思います。

